西洋 / 大航海時代と主権国家の形成 3 / 6

価格革命と商業革命

価格革命と商業革命

大航海時代はヨーロッパの経済構造を根本から変えました。新大陸からの銀の大量流入と貿易規模の拡大は、中世から近代への経済転換を引き起こしました。

価格革命

スペインがメキシコ(ポトシ銀山など)から大量の銀をヨーロッパに持ち込んだことで、16世紀を通じて物価が2〜3倍に上昇しました。これを価格革命と呼びます。

  • 固定地代収入に頼る封建領主層が没落→封建制の解体を加速
  • 商人・製造業者は物価上昇で利益を得て資本を蓄積
  • 労働者は実質賃金が低下し苦境に
  • スペイン自身は輸入超過でやがて財政が悪化
📘 商業革命と経済の中心移動
・貿易規模の拡大と新しい商品(香辛料・砂糖・タバコ・綿花)の流入→商業革命
・経済の中心が地中海(ヴェネツィアなど)から大西洋岸(リスボン・アントウェルペン・アムステルダム・ロンドン)へ移動
主式会社の誕生:東インド会社(オランダ1602年・イギリス1600年)が多数の出資者からリスクを分散して大規模貿易を実現
・両替商から銀行業が発達し、信用経済が普及

三角貿易と世界経済の一体化

ヨーロッパ・アフリカ・アメリカをつなぐ三角貿易(ヨーロッパ→アフリカに武器・布、アフリカ→アメリカに奴隷、アメリカ→ヨーロッパに砂糖・タバコ・銀)が確立し、世界経済が初めて一体化しました。

練習

  1. 新大陸からの銀の大量流入によってヨーロッパで起きた経済現象を何というか。
  2. 大航海時代によって経済の中心がどこからどこへ移動したか。
  3. 東インド会社が歴史上画期的だった理由を説明せよ。
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